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We舞台

特別企画スペシャルインタビュー

夢中人 津田寛治さん KANJI TSUDA

諦めないでいたら、本当に夢のような
展開が待っていたんです

「1年後に監督がまた店に来たとき監督は僕のことを覚えてくれていて、嬉しいななんて思っていたら、店の経営者の奥さんが 『武さん、ひどいじゃないですか! カンちゃんは一年間待ってたんですよ! なんで呼んでくれないんですか!?』って監督に怒ったんですよ(笑)。僕は『あー、これで終わったな』と思いながら皿洗いしてたら、監督が『にいちゃん、出番だよ』って呼んでくれて。そこからあれよあれよと『ソナチネ』に出演が決まって。本当にびっくりしたけど、ああ、諦めないでがんばって良かったなと。北野映画の現場は夢のように楽しくて、今でも『ソナチネ』が最初の映画で良かったと思ってます。

その喫茶店の奥さんは僕の人生の中でもとても重要な存在ですね。バイトの仕事でも、僕がレジをやるといくら気合い入れてやってもいつも集計が合わないんだけど、『カンちゃん大丈夫よ、いつか合うから』とか言って励ましてくれて。やらなくていいとは絶対に言わない。そんなふうに諦めないでいることはやっぱり大事ですよね。小さな事も、大きな事も。そしてたとえ具現化されない時期が長くても、いいイメージをし続けるっていうことが大切なんだと感じますね」

今回の撮影場所も、津田さんの運命を変えたその喫茶店。久しぶりにやって来た津田さんに、店の奥さんも顔がほころぶ。ここでも、人との出会いを大切にしてきた津田さんの人間性が垣間見えた。