舞台を見るときいつも思うのは、始まる瞬間のワクワクする感覚、あれは舞台特有のモノだと思います。映画でも本でも与えられない感動があの瞬間に凝縮されています。舞台のように人を惹きつけるような「ツカミ」が本で実現できないだろうかといつも考えています。 インターネットはかなり使っている方だと思います。一時期はIT長者になろうとしていたくらいです(笑)。結局自分は実業には向いていないという結論を得たのですが、しかし、そういった経験があって夢をかなえるゾウが書けたのかもしれません。一見無駄な道のりに思えても、好奇心を優先すると最終的にはプラスになることの方が多いような気がします。今回夢をかなえるゾウの舞台化のお話をいただいたとき、二つ返事で了解したのも、僕自身が舞台と関わるガネーシャを見てみたいという好奇心からかもしれません。
とにかく経験し、世界を体感して下さい。そうすれば世界と、自分に対する見方が変わり、今まで見えなかったものが見えてきます。難しいと思っていたことが「こんなに簡単だったのか!」と驚くこともあれば、今まで悩んでいたことが「こんなことに悩んでいたのか……」と気づくこともある。僕が本を書くのも、読者のみなさんに経験に向かってもらうためです。